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四条通から新京極通に上がってすぐ右側にkoe donuts 京都店というこじゃれたドーナツ屋さんができたのは去年の春。
店の前はよく通るのだが、オジサンはふだんドーナツと縁のない生活をしているのでお店に入ろうと思ったことはなかった。
そもそもオジサンはできることならドーナツ屋に入りたくないのである。
大好きなグルメ漫画に会社を定年退職した主人公の日常を描いた「野武士のグルメ」(久住昌之:原作 土山しげる:画)という作品がある。
そのなかで小腹が減った主人公が「ドーナツでも齧(かじ)るか・・・」とミスタードーナツに入ろうとして店内の女子の多さにおののき、けっきょく肉屋のコロッケを買い食いする話が出てくる。
オジサンはさすがにドーナツを「齧る」とは言わないけど、店に入りたくないのは主人公と一緒なのである。
ところが、家族、特に子供がドーナツ大好きなので、しかたなく時々ミスタードーナツでドーナツをテイクアウトしている。
学生の頃には当時日本に上陸したダンキンドーナツなんてお店にも数回出入りした記憶があるが、最近はミスタードーナツ持ち帰り専門でやってきた。
やってきたのだが、新京極の店の前を何度も通るうちに、一度くらいドーナツ買って帰るか、と思うようになったのである。
そしてとうとう、今回の初「koe donuts 京都店」訪問である。
店に入るといきなり天井から吊るされた多量の「竹かご」が目に入ってくる。
きっとオブジェなんだろうけど、オジサンには竹かごにしか見えない。
福岡の太宰府天満宮の参道にあるスタバも店の作りがこんな感じだった。
店の客は心配したとおり8割方が若い女の子のグループ。
男子もいるがいずれも20歳代と思われ、オジサンはもちろん、どんなところにも出没するオバサンの姿も皆無である。
嫌な予感的中・・・
買うものを買ってとっとと店を出ようと適当にドーナツを物色する。
ドーナツは全て個別に包装されており、それをトレーにとって会計をする仕組みになっている。
会計時にイートインする客は一緒に飲み物を頼み、テイクアウトする客はそのまま持ち帰る。
店内滞在時、少し慌て気味に選んだドーナツ。
家に持ち帰ってレシート等を確認した結果、購入したのは「koe donutsプレーン」と「モンブラン」らしいことが判明した。
思わず写真に撮りたくなるこじゃれたナプキン付、である。
こうして幾多の難関を突破して家に持ち帰ったkoe donuts。
オジサンとしては、当然家族の称賛を浴びるであろうと期待したのであるが・・・・。
何かもう、家族の反応がミスドのポンデリングを買って帰った時と同じなのである。
いや、ポンデリングより反応が「うすい」気すらする。
購入時の数多の苦難を少し盛り気味に家族に話したのであるが「ふ~ん」といった感じなのである。
滅多にドーナツを齧らないオジサンも一口づつもらって食べてみたが、確かに、もう、どうっていうことはないドーナツなのである。
あとでホームページを検索してみると、koe donutsは「「オーガニック」「天然由来」「地産地消」をキーワードに、地球環境にも配慮し、素材や製造にこだわった、新しいドーナツをご提供いたします。」とのこと。
「地産地消」はともかく、「オーガニック」「天然由来」に意識の低いわが家族では「うすい」反応も致し方がない・・・
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