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札沼線(学園都市線)の北海道医療大学駅と新十津川駅の区間。

利用客減少により2020年には廃線になると言われている。

ローカル線が廃線になると復活することはほぼ無いので今のうちに乗ってみることにした。

 

廃線予定のローカル線に乗りに行くのは一昨年のこれも北海道の夕張支線以来。

まずは札幌駅6時39分発石狩当別行きの普通に乗車。

辺りはまだ真っ暗。

 

 

札幌駅は平日ということもあり通勤、通学の乗客で混み合っているが、石狩当別行きの列車の中は乗客の姿がちらほらといった程度。

札幌駅を出発した列車は5分ほどで隣の桑園駅に到着。

この桑園駅で列車は函館本線と別れをつげ札沼線に入っていく。

 

八軒駅、新川駅と各駅に停車。

札幌に向かう列車が停車する反対側ホームにはそれなりに乗客が待っているが、乗っている列車には乗客がほとんど乗ってこない。

新琴似駅を過ぎたころ、辺りが明るくなる。

 

 

そのまましばらく走り、あいの里教育大駅に到着。

しかし定時を過ぎても列車は発車しない。

車内アナウンスで、ポイントが雪と低温で動かなくなり現在復旧作業中とのこと。

 

結局10分ほど遅れて列車はあいの里教育大駅を出発。

石狩当別駅には15分ほど遅れて到着。

 

 

この駅で新十津川駅行きの列車に乗り換え。

列車で出発を待つが、7時38分石狩当別駅着の後続の列車が到着しないため接続待ちをするとの車内アナウンス。

定刻は7時45分だが、この接続待ちのため30分以上遅れて石狩当別駅を出発することになった。

 

接続列車からびっくりするくらいの乗客が乗り込んできた。

それまでののどかなローカル線の車内が一変して満員電車となる。

札幌駅で車内で食べようと駅弁を買い込んできたのだが、とても駅弁を食べるどころではない。

満員の乗客を乗せた列車が石狩当別駅を出発し、5分ほどで北海道医療大学駅に到着。

 

大量の乗客のほとんどがこの駅で下車し、列車は再びのどかなローカル線の車内となる。

その後、乗石狩金沢駅、本中小屋駅など各駅に停まり、石狩当別駅を出発してから40分ほどで石狩月形駅に到着。

 

 

こので反対列車の待ち合わせのために20分ほど停車。

ほとんどの乗客が荷物を車内に置いたまま写真撮影のために下車。

自分も外に出て列車や駅を撮影した後、駅の周辺を少し歩いてみる。

 

駅前こそいくつかの民家が並んでいるが、少し遠くに目をやると何もない原野が広がっている。

意味もなく「原野商法」などという言葉が思い出される。

これでは廃線になるのも仕方がないかな、などと思ったりもする。

10分ほど駅の周りを歩き、改札口で記念の乗車券を購入。

 

発車時間まで一緒の列車に揺られてきた乗客と駅の待合室で時間をつぶす。

発車時刻になると列車の運転士から「そろそろ出るよ~」とアナウンス。

居心地のよかった待合室を後にして再び車内に戻る。

 

列車は何もない雪の原野を終着の十津川駅に向けてひたすら走る。

窓の外の雪を眺めながらボーとしているこの時がローカル線の旅の良さだと思う。

この時間を過ごすため、みんな結構な時間とお金を使てローカル線に乗りに来るんだとも思う。

そしてようやく新十津川駅に到着。

 

 

札幌駅からなんだかんだで3時間以上列車に乗ってやってきた。

思えば遠くへきたもんだ。

駅では廃線の報道のせいなのか、多くの撮り鉄が待ち受けている。

 

北海道医療大学駅と新十津川駅間は一日一往復のため、乗車してきた列車が唯一の新十津川駅を発着する列車となる。

したがって新十津川駅の終電は午前10時ちょうど。

日本一早い終電といわれている。

 

 

一緒の列車に揺られてきた乗客のほとんどは、同じ列車に折り返し乗車して再び札幌方面を目指すようである。

自分は新十津川駅を後にして、300メートルほどの場所にある新十津川町役場を目指すことにした。

 

役場までの道のり、距離は大したことはないのだが新雪のせいで歩きにくい。

10分ほど歩いて役場に到着。

役場前から函館本線と根室本線の分岐である滝川駅までバスが通っている。

 

 

そこで、このバスに乗って滝川駅を目指すことにした。

バスは住宅地を抜け、川面が凍り付いた石狩川を渡って20分ほどで滝川駅に到着した。

最初、この距離を歩いて行こうとしたのだが、バスで正解だった。

 

歩きにくい新雪だったので歩くと下手をすれば半日かかったかもしれない。

予定では滝川駅からそのまま札幌駅に戻ろうと思っていたのだが、旭川に行ってみたい店があることを思い出した。

 

 

そこで予定を変更し、10時22分発のカムイ9号に乗車して旭川駅を目指すことにした。

滝川駅から旭川駅まで30分ほど。

早朝から普通列車を乗りとおしてきたので特急列車がことのほか早く感じる。

11時前に旭川駅到着。

 

旭川は去年の夏に家族と旅行で訪れて以来である。

旭川駅から歩いて10分ほどの所にある店で食事を済ませると(この話はまた別の機会で)、旭川でやる事がなくなった。

今度こそ札幌に戻ろうと思ったのだが、地図アプリで調べてみると駅から3キロほどのところに北海道護国神社があることが分かった。

 

旭川もそれなりに雪が積もっていたが、気合を入れれば歩いて歩けない距離ではない。

そこで御朱印をもらうために北海道護国神社を目指して歩き始める。

しかし、出発して15分もすると自らの決断を海より深く後悔することになった。

 

駅の周辺はともかく、少し離れると歩いている人も少なく、路に新雪がのこり非常に歩きにくいのである。

あまつさえ吹雪いてもきた。

気分的にはほとんど八甲田山死の彷徨で1時間かけて護国神社に到着。

 

どうにか参拝を済ませ、御朱印をいただき、再び1時間かけて雪の中を行軍して旭川駅に到着。

三度目の正直で今度は札幌に向かう列車に素直に乗車。

最後は無事に札幌到着。

いろいろあったが、それなりに楽しめた新十津川駅行だった。

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