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この日、地方裁判所で自分が破産管財人を拝命している破産管財事件の債権者集会が2件あった。

破産管財人は、破産者が破産に至った経緯や財産を秘匿していないか調査したり、破産者の財産を換価して破産財団を形成するなどして管財業務を進める。

そして債権者集会において、出席した破産債権者に管財業務の進捗等を説明するのである。

 

で、この日はその集会が2件あったのだが、集会の間隔が1時間ほど開いている。

ちょうど昼時なので、裁判所からほど近い河原町丸太町にあるキラメキノトリという店に食事に出かけることにした。

行ってきたキラメキノトリ、昼時にはいつも行列ができる人気店である。

行列に並ぶのが嫌なのでこれまで入ったことはない。

 

 

この日は開店時間と同時に入店することができたので行列なし。

しかし先客3名。

下調べなしなので何を頼んでいいのか分からない。

そこで、「迷ったらメニューの一番上」という井之頭五郎(BY孤独のグルメ)の格言を思い出し濃厚鶏白湯「白」「並」を注文する。

 

しばらくすると先客の一人にラーメンが到着。

何を注文したのか知らないがチャーシューがどんぶりを覆いつくしている。

 

 

注文して10分ほどで濃厚鶏白湯が着丼。

確かにスープに箸が立ちそうなくらい「濃厚」である。

ゲル状のスープ、一口すすると旨い。

麺もシコシコでこちらも旨い。

 

この手のスープが旨いラーメンは食べ進むと必ず迷いが生じる。

スープを完飲するかどうかの迷いである。

「濃厚」を全面的に打ち出しているのだからこのラーメンの売りは間違いなくスープであろう。

舌代750円のうち、500円位はスープの対価と考えることもできる。

であればスープを完飲しない手はない。

 

一方、こんな濃いスープを完飲したら血糖値・尿酸値の急上昇必至である。

迷う。

迷いながら食べる。

 

気が付くとドンブリの底にスープ2センチ程度。

大いに迷いながらスープをもう少しだけすすり、底1センチを残して席を立つ。

店を出た後も底1センチだったら完飲しても一緒だったかもしれない、と迷いながら裁判所に戻った。

 

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