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富陽軒 味自慢いろどりいなり
2018年6月 新富士駅・富陽軒売店で購入(650円)
京都から東京に向かって新幹線に乗ると、いまだに新富士駅の手前、富士川鉄橋の辺りで富士山が見えると得した気になる。
富士山を見るためには、新幹線の座席を普通車ならE席、グリーン車ならD席を指定することになるが、混んでいてやむなくA席しか取れないこともある。
不思議なもので、A席に座った時に限って富士山が美しく見えるようで、E席やD席に座った乗客から歓声などがあがったりする。
この日の新幹線も比較的混雑していて、指定でとれたのがA席。
トンネルを抜けて新幹線が富士川鉄橋にかかると、反対側に座った乗客がスマホで富士山を写すシャッター音が複数車内から聞こえてきた。
さて、新富士駅の富陽軒売店でこの日求めたのは「味自慢いろどりいなり」。
あまりお腹が空いていなかったので、軽めの駅弁をと考えていなり寿しを求めることにした。
値段もお手頃の650円。
新富士駅での停車時間が過ぎ、新幹線が動き出すと早速蓋を取って中身を確認。
結構なボリュームである。
そうなのである。
値段の手ごろな駅弁が必ずしも少量ではない、という「駅弁の量と値段は必ずしも比例しない」法則をすっかり忘れていた。
「値段の手ごろな駅弁は客の満腹化を図るために炭水化物を多用する」法則もあった。
大ぶりないなりずしが4つ、そして蓮根や人参、絹さやの煮物が付け合わせになっている。
メインの稲荷寿し、牛肉煮わさびご飯いなり、桜えび・錦糸玉子昆布入りいなり、栗甘露煮赤飯いなり、紅ショウガ落花生おこわいなりと凝った内容になっている。
新幹線が熱海を過ぎ、小田原にさしかかるころには完食。
お腹いっぱい。
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