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【LIFE SHIFT ライフシフト 100年時代の人生戦略】
リンダ・グラットン Rynda Gratton アンドリュー・スコット Andrew Scotto 著
地村千秋 訳 2016年 東洋経済新報社
おくればせながらベストセラーとなった本書を読んでみた。
国連の統計によれば、2050年までに日本の100歳以上の人口は100万人を突破する。
また、2007年に生まれた日本の子供の半分以上が107歳以上生きることが予想されているという。
まさに人生100年時代への幕開けである。
こうした時代には、これまでの「教育→仕事→引退」といった人生のステージの考え方では対応できない。
寿命が延びると、必然的に必要なお金も増えるため、引退の時期を70歳、80歳と延長せざるを得なくなる。
また、仕事の期間が長期化すれば、これまでのように学校卒業後、一つの仕事を引退まで続けることが難しくなる。
これから先どのような仕事が必要とされるのか、若い時に判断をすることができないからである。
そこで、人生や仕事の選択肢を狭めずに幅広い進路を確保する「エクスプローラー(探検者)」や、自由と柔軟性を重視した「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」といった生き方を選択する人が増えてくる。
人生100年時代をどのように乗り切るのか、楽しむのか。
本書には、示唆に富んだ提案が数多く紹介されている。
読んで損はない一冊だと思う。
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