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【B勘あり!】 飯田真弓 2015年 日本経済新聞出版社
岩崎美咲は新人の税理士。
ところが、勤め始めたばかりの税理士事務所の代表税理士が急病で倒れてしまう。
そこで、図らずも様々なクライアントを急きょ岩崎美咲が担当することになる。
初めての税務調査の立ち合い。
その中で思いもよらないクライアントの申告漏れが発覚する。
様々な端緒から申告漏れを発見する税務署の調査官。
なすすべもなくクライアントと一緒に調査官の指摘を受ける岩崎美咲。
税務調査における調査官とクライアントとの息詰まるやり取りが、リアリティ溢れる描写で描かれる。
著者の飯田真弓税理士は、高校卒業後に税務大学校に入所。
その後、26年間にわたり国税調査官として様々な税務調査に携わってきた。
本書は、こうした経験に基づいて描かれている。
トッカン、ナサケの女など、近年、税務署を舞台にした作品が注目されているが、リアリティにおいて本書の右に並ぶ作品はそう多くないだろう。
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