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旅の2日目は根室からスタート。

昨夜、根室駅からホテルまで歩いて向かった。街灯が少ない道は足元も見えないくらい。

 

通る人もなく、日本の東の果ての地にいることを実感させられた。

そして翌朝、4時半に目覚めると窓の外はすでに明るくなっていた。

 

駅で見かけた「日本で一番早く夜明けを迎える根室」という看板を思い出す。

洗面を済ませてホテルを出る。目的地は東根室駅。

 

根室駅は有人駅として日本最東端の駅であるが、東根室駅は正真正銘の日本最東端の駅である。

根室駅の隣の駅だが、花咲線の列車は2時間に1本程度しかないので歩くことにする。

 

ホテルから住宅が並ぶ生活道路を歩くこと20分、東根室駅到着。

人影のない無人駅。しばらく何をするでもなく駅にたたずむ。

 

 

10分ほどを東根室駅で過ごし、列車の出発時刻まで明治公園などを散策。

この日の最初の列車は根室11時発快速はなさき。

花咲線(根室本線)を2時間18分かけて釧路を目指す。

 

 

使用される車両はキハ54。

人が住んでいない大自然の中を走るので、ディーゼル機関を2基搭載し、万一の故障に備える。

 

定刻に発車した快速はなさきは、道東の大自然の中をひたすら西に向かって走る。

この日は気温が朝から高く、多くの乗客が窓を全開にしていたので、ほぼトロッコ列車状態。

 

車窓の外には道東の美しい原生林が続く。

特に厚岸駅の手前、厚岸湖にそそぐチライカリベツ川と並走する辺りの風景は、今回の旅行のハイライトの一つであった。

 

 

やがて快速はなさきは定刻13時18分に釧路駅到着。

釧路駅で13時38分発くしろ湿原ノロッコ4号に乗り換え。

 

ノロッコ号は観光列車で、釧路以外にも富良野などでも運転されている。

くしろ湿原号は釧路と塘路(とうろ)の間27キロほどを40分ほどかけて運転する。

 

 

塘路に向かって進行方向左側に釧路湿原の雄大な景色が広がる。

そこで進行方向左側の座席を予約していただが、太陽の直射を受けてとにかく暑い。

 

何せ「ノロッコ」なので風もあまり入らない。

みんなハンカチで汗をぬぐいながら窓の外の景色を眺めている。

 

やがてノロッコ号は定刻の14時17分に塘路駅到着。

塘路駅で、乗客の半数近くを占めていた中国人観光客のそのまた半分が、バスに乗っていずこへと消えて行った。

 

 

塘路駅では30分ほどの待ち合わせで4730d(普通列車)に乗り換えて網走を目指す。

この4730dは1両編成。

 

この列車に4両編成だったノロッコ号の乗客の半分近くが乗車することになったので車内は超満員。

自分は幸い座ることができた。

 

その後、摩周駅や川湯温泉駅などで少しずつ乗客が下りていき、網走に着くころにはほぼ全員が座ることができていた。

網走駅17時16分到着。

 

翌日、網走監獄などに行きたかったので網走に泊まりたかったのだが、いいホテルが空いていない。

そこで17時25分網走発の特急オホーツク4号に乗車して北見に向かうことにする。

 

 

オホーツク4号に50分ほどゆられて18時15分に北見到着。

ホテルで旅装を解き、夕食を取るために外出。

 

この日はたまたま地元の祭りだったようで、駅前の通りを歩行者天国にして様々な屋台が軒を連ねている。

通りを地元の小学生や中学生が、友達や親と連れ立って屋台をひやかしながら歩いていく。

旅先で出会った祭の風景、なかなかいいものである。

 

 

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