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弁護士の書評117冊目 遺品整理屋は見た

京都弁護士会所属弁護士の小沢一郎です。

今回は故人の遺品整理の生々しい現場の様子が描かれた著作です。

【遺品整理屋は見た!】吉田太一 2009年 扶桑社文庫

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ふだん、弁護士として相続をテーマに講演をさせていただいていますが、私がお話しするのは相続に関する法律や相続税といった税金のお話。

当然ですが、相続=人の死なので、そこには生々しい話が付いて回ります。

うろ覚えですが、アカデミー賞を受賞した「おくりびと」に、主人公が腐乱死体の処理をする際、床の付着した体液に足を滑らせて悲鳴を上げるシーンがありました。

映画ですから臭いはしませんが、実際の現場における死臭はいかばかりか。

映画を見ながらそのようなことを考えました。

しかし、上には上がいるものです。

あとがきによれば、本書の著者は、日本初の遺品整理業キーパーズの社長さん。

身内でも足を踏み入れないような凄惨な現場で、遺品の後片付けや整理を何千件と行ってきた経験が本書に記されています。

著者の経歴を拝見すると、大手運送会社から独立して軽トラ一台で引越業を始め、引越の時に出る不用品をリサイクルする事業を立ち上げるなどした後、遺品整理業を始めた行動力もアイデアもある方のようです。

ところで、遺体が腐乱した状態で発見されるのは、死亡してから発見されるまでに時間がかかる孤独死が原因です。

そこで著者は、こうした経験を活かそうと、現在では孤独死を防ぐ活動に取り組まれているとのことです。

弁護士の仕事に何か役に立つかと興味本位で読み始めた本ですが、著者の行動力など、見習うべきことがたくさん見つけられた本でした。

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