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弁護士の書評97冊目 トッカンVS勤労商工会

京都の弁護士の小沢一郎です(京都弁護士会)。

今回は、トッカンシリーズの第2弾です

【トッカンvs勤労商工会】高殿円 2013年 ハヤカワ文庫

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前作の「トッカン 特別国税徴収官」が非常に面白かったので、早速、続編である本書を読むことにしました。

前作は、あまり馴染みのない税務署の職員、その中でも徴税というかなり特殊な仕事をする特別国税徴収官(いわゆる「トッカン」)である鏡(かがみ)に付いている主人公の女性(ぐー子)が、鏡にしごかれながら一人前の税務署員に成長していくお話でした。

エンタテイメントとして楽しめるほか、税務署内部がかなりリアルに描かれていたので、弁護士や税理士といった士業が読んでも楽しめる内容になっていました。

そして、本書ではエンタテイメント性がさらにアップしており、最後まで一気に読み切ることができました。

ぐー子が務める京橋税務署に納税相談に通っていた食堂経営者がある日自殺をします。

自殺をする前日、食堂経営者は、鏡に納税相談に来ており、鏡から厳しい納税指導を受けたことが原因で自殺したのではないかという疑惑が浮上します。

そこで登場するのが、勤労商工会(明らかに民主商工会(民商)のことですが)とその顧問弁護士。

この顧問弁護士は元裁判官で、行政訴訟にも精通しており、国家賠償請求訴訟(「国賠」)を通じて鏡の責任を追及しようとします。

一方、鏡の側にもぐー子をはじめ、高校時代に鏡の友人だった弁護士などが付いて事件の真相を明らかにしていきます。

本作では税務署の裏事情みたいなものはあまり描かれていませんでしたが、ストーリーが面白い、テンポがいい、という具合にあっという間に読み終わってしまいます。

トッカンシリーズは3作品ありますので、次の作品を読むのが今から楽しみです。

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