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アメリカの遺産(相続)税〈京都弁護士会弁護士・税理士による相続税の法律相談〉

 

アメリカの遺産税・贈与税等について弁護士法人オールワン法律会計事務所(京都弁護士会)の弁護士(京都弁護士会)税理士(近畿税理士会下京支部)が相解説します。

 

1.アメリカの遺産税

 

アメリカには日本の相続税や贈与税に該当する税金として、遺産税(Estate tax)、贈与税(Gift tax)、世代飛越移転税(Generation skipping transfer tax:GST)があります。

 

① 遺産税Estate tax

 

日本の相続税は、遺産分割終了後の各相続人が相続する相続財産に課税されます。

 

したがって、相続税の納税義務者は相続人です。

 

他方、アメリカの遺産税は、相続人が遺産分割を行う前の遺産に課税される遺産課税方式を採用しています。

 

したがって、遺産税の納税義務者は被相続人です。

 

被相続人がアメリカの市民(Citizens)または居住者(Residents)の場合は、全世界財産が課税の対象となります。

 

他方、被相続人がアメリカの非居住者(Non-residents)の場合は、アメリカ国内の財産のみが課税の対象となります。

 

② 贈与税Gift tax

 

日本の贈与税は、受贈者(贈与を受ける側)が納税義務者となります。

 

他方、アメリカの贈与税は、贈与財産に課税を行うため、贈与税の納税義務者は贈与者(贈与を行う側)です。

 

遺産税と同様に、贈与者がアメリカ市民または居住者の場合は、全世界財産が課税の対象となります。

 

他方、贈与者がアメリカの非居住者の場合は、無形財産を除くアメリカ国内の財産のみが課税の対象となります。

 

③ 世代飛越移転税Generation skipping transfer tax:GST

 

日本の相続税では、祖父母から遺贈により孫が遺産を相続すると、当該孫が支払う相続税額は2割加算となります。

 

日本の相続税の計算では、被相続人の一親等の血族(代襲相続人となった孫(直系卑属)を含む)及び配偶者以外の人である場合には、その人の相続税額にその相続税額の2割に相当する金額が加算されます(相続税法18条)。

 

アメリカでは、祖父母から孫などの世代を超えて財産を移転すると、遺産税や贈与税に加えて世代飛越移転税が加算されます。

 

納税義務者は、被相続人や贈与者といった財産を移転する側です。

 

2.州税State tax

 

遺産税、贈与税、世代飛越移転税は全て連邦税Federal tax)ですが、アメリカでは連邦税に加えて州税が加算されます。

 

州税は、遺産税相続税Inheritance tax)に分かれます。

 

ほとんどの州は遺産税方式ですが、アイオワ(Iowa)、ケンタッキー(Kentucky)、メリーランド(Maryland)、ネブラスカ(Nebraska)、ニュージャージー(New Jersey)、ペンシルベニア(Pennsylvania)の各州では相続税を採用しています。

 

3.税率および非課税枠

 

連邦遺産税の税率は、超過累進税率が採用され18~35%となります(2012年)。

 

非課税枠は5.25M USD(525万ドル 日本円では6億3000万円(1ドル=120円換算))となります。

 

州税は州ごとに非課税枠が異なります。

 

アイオワ、ペンシルベニア州では、そもそも非課税枠がありません。

 

他方で、マサチューセッツ(Massachusetts)、ミネソタ(Minnesota)、オレゴン(Oregon)の各州では、1M USD(100万ドル 日本円では1億2000万円(1ドル=120円換算))の非課税枠が認められています。

 

日本の相続税の非課税枠は、平成27年1月1日以降に生じる相続では、【3000万円+500万円×法定相続人の人数】で算出することになります。

 

【ご留意ください】

上記遺産税・相続税・贈与税の解説は、一般的な制度の解説です。課税制度の詳細は、IRS(Internal Revenue Service)、各州の課税事務所等にて確認ください。

 

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