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弁護士小沢一郎の読書感想文253冊目【シンメトリー】

2017年06月17日

【シンメトリー】 誉田哲也 2011年 光文社文庫

「ストロベリーナイト」、「ソウルケイジ」に続く警視庁捜査一課の警部補、姫川玲子が主人公のシリーズ第3弾。

2作は長編だったが、本作は7作品が納められた短編集。

本書も短編であることを差し引いても読みやすく、あっという間に完読。

誉田作品はどれもぐいぐいと引き込まれる魅力があるが、その理由の一端が本書の解説で明らかにされていた。

作者曰く、読みやすい作品にするために「比喩表現に凝り過ぎないこと」、「ひとつひとつの文章を短めにすること」、「キャラクターの緊迫感や焦りを、そのままのスピードで伝える配慮をすること」が大事であると。

本当に勉強になる。

最初の二つは、弁護士の起案でも非常に大事なポイントである。

クライアントの気持ちを代弁しようと、ついつい装飾過多の文章となり、その結果、一つの文章が長くなる。

その結果できあがるのは作成者の弁護士の意図とかけ離れた趣旨・意図不明の読みにくさだけが残る駄文。

作品のプロットの面白さは言うに及ばず、こんな工夫が誉田作品の魅力の高めていたとは。

面白くてためになる、一粒で二度おいしいグリコのような作品である。

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