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後遺障害の問題事例〈京都弁護士会弁護士による交通事故の法律相談〉

 

交通事故における後遺障害の問題事例を弁護士法人オールワン法律会計事務所(京都弁護士会)の弁護士(京都弁護士会)が解説します。

 

1 むち打ち症

 

頸椎捻挫ともいわれるむち打ち症は、交通事故により被害者が強い衝撃を受けた時に重い頭部を支える頸椎に一時的に強い力が加わることで生じる傷害です。

 

交通事故によるむち打ち症の症状が「局所に神経症状を残すもの」と判断されれば自賠法施行令別表(以下、「別表」といいます)第2の第14級第9号に該当するものとして労働能力喪失率が5%となります。

 

「局部に頑固な神経症状を残すもの」と判断されれば別表第2の第12級第13号に該当するものとして労働能力喪失率が14%となります。

 

もっとも、交通事故によるむち打ち症は、交通事故の被害者の主張と比べて他覚的所見が乏しい事例や、交通事故の被害者の体質的・心因的素因により当初の予定を超えて治療が長期化し、その結果治療費が高額となる事例等、後遺障害の認定が困難な事例が散見されます。

 

したがって、交通事故の後遺障害としてむち打ち症を主張する場合は、交通事故とむち打ち症の因果関係や後遺障害の程度について十分な主張や立証が必要となります。

 

2 高次脳機能障害

 

交通事故による頭部外傷により意識障害を負った者が、治療の結果意識を回復したが、その後、人格や性格に変化をきたし、また後述する認知障害等の症状が生じたために社会復帰が困難となる後遺障害のことです。

 

交通事故による高次脳機能障害は、本人を含め、周りの者も症状に気付かないことが多いとされていますので、注意が必要です。

 

交通事故による高次脳機能障害の典型的症状には次のようなものがあり、これらの症例は併存することが多いとされています。

 

① 認知障害

  記憶障害、集中力障害、判断能力低下、遂行機能障害

 

② 行動障害

  職場等のルールを無視する等、周りの者と強調することができない

  複数の作業を同時に処理することができない等

 

③ 人格変化

  易怒性、不機嫌、攻撃的言動、自発性低下、幼稚性等

 

3 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)

 

交通事故による髄液量の減少によって脳の位置保全に問題が生じて、頭痛、吐き気、めまい等の症状が発現するといわれています。

 

診断基準として、日本神経外傷学会の頭部外傷に伴う低髄液圧症候群作業部会が平成19年に発表したものによると、

起立性頭痛又は体位による症状の変化があり、

その基準に該当した場合は、

①造影MRIでびまん性の硬膜肥厚増強、②腰椎穿刺にて低髄液圧の証明又は③髄液漏出を示す画像所見の基準のいずれかを満たすことで低髄液圧症候群と判断されます。

 

また、外傷性と判断するためには、外傷後30日以内に発症し、外傷以外の原因が否定的であることが必要とされています。

(上記記述は、下記の論文から引用しました)

http://www.neurotraumatology.jp/pdf/09_report-workinggroup.pdf

 

【ご留意ください!】

 

本解説は、基本的な考え方を示すものです。医学的知見が必要となる診断等については医師等の専門家にご相談下さい。また具体的な損害賠償請求については弁護士等の専門家にご相談下さい。

 

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