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過失相殺と交通事故〈京都弁護士会弁護士による交通事故の法律相談〉

 

交通事故における過失相殺について弁護士法人オールワン法律会計事務所(京都弁護士会)の弁護士(京都弁護士会)が解説します。

 

1 過失相殺とは

 

交通事故の被害者側にも一定の落ち度がある場合、当該落ち度を損害賠償額の算定にあたって考慮することを過失相殺といいます。

 

交通事故の実務では、別冊判例タイムズ16号・東京地裁民事交通訴訟研究会編「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準[全訂4版]」を基準として、個々の事情により修正をするのが一般的です。

 

2 被害者側の過失

 

交通事故の「被害者」のみならず被害者「側」に過失がある場合の過失相殺の問題です。

 

例えば、夫が運転する車に同乗して交通事故に遭遇した妻は、夫に過失がある場合に、事故の相手方に対して、第三者と同様に交通事故による損害賠償請求ができるのか、それとも、夫の過失について被害者「側」として考慮されるのか、という問題です。

 

原則として、事例ごとの判断となります。

 

夫が運転する車に同乗していた妻が、交通事故の相手方に損害賠償請求をした事例では、妻の損害賠償請求にあたっては、夫の過失を考慮できると判断されました(最判昭和51年3月25日)。

 

同様に、内縁の夫が運転する車に同乗していた女性が、交通事故の相手方に損害賠償請求をした事例でも、内縁の夫の過失を考慮できると判断されています(最判平成19年4月24日)。

 

他方、恋愛関係にあり、近く婚姻する予定であっても、同居していない男女について、男性が運転する車に同乗して交通事故に遭遇して死亡した女性からの交通事故による損害賠償請求では、男性の過失は考慮されないと判断されています(最判平成9年9月9日)。

 

交通事故の被害者側に生計を一にしているという事情(財布が一緒の場合)がある場合には、過失のない交通事故の被害者からの請求についても、過失のある交通事故の被害者の事情(被害者側の過失)が考慮され、生計を別にしている場合は考慮されないと判断されています。

 

3 好意同条

 

運転者の好意に乗じて同乗した同乗者が交通事故に遭遇した場合、運転者や運行供用者に対して損害賠償請求をするにあたり、好意で同乗させてもらった事情が影響をあたえるのかの問題です。

 

この場合も原則として、事例ごとの判断となります。

 

過去の裁判例、判例では、単に運転者の同意を得て同乗させてもらった事情があるだけでは損害賠償請求に影響を与えることはないと判断されています。

 

他方、同乗者が危険を承知の上で(運転者が無免許運転、飲酒、薬物使用をしているといった事情を知った上での同乗等)、あるいは危険を増加させた(同乗者が運転者にスピード違反を煽ったりした場合等)事情がある場合、当該事情を考慮して交通事故の損害賠償額が認定されているものが多いようです。

 

この場合は、同乗者が交通事故による一定程度の危険を引き受けている以上、引き受けた危険部分についての損害賠償請求は認められないと判断されています。

 

【ご留意ください!】

 

本解説は、基本的な考え方を示すものです。具体的な損害賠償の請求等にあたっては弁護士等の専門家にご相談いただくようお願いします。

 

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